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次世代スキンケアの主役は“浸透テクノロジー”?
美容業界が注目するナノシート型「バイセル」とは 美容液選びで重視するのは何ですか? ビタミンC、ナイアシンアミド、レチノール、ペプチド――。 近年は高機能成分が次々と登場し、「何が入っているか」がスキンケア選びの基準になってきました。しかし今、美容業界では新たな視点が注目されています。それは、「その成分は、きちんと肌に届いているのか?」ということ。 そんな中、次世代の浸透テクノロジーとして期待されているのが、ナノシート構造を持つ「バイセル」です。“届ける技術”が美容を変える どれほど魅力的な美容成分でも、肌表面に留まっていては十分に活かされません。そこで研究が進められているのが、成分を包み込みながら角質層へ届ける「デリバリー技術」です。バイセルは、脂質から作られた極薄のナノシート構造を持ち、美容成分を効率よく運ぶことを目的に開発されました。研究では、従来のリポソームと比較して高い皮膚浸透性が確認されており、美容成分のポテンシャルを引き出す技術として注目されています。 リポソームの次に来る? 美容好きなら一度は耳にしたことがある「リポソーム」。多くの高級スキンケア製品に採用されている人気技術ですが、近年はさらに進化した送達技術への関心が高まっています。その候補として期待されているのがバイセルです。ナノレベルのシート構造によって、肌との親和性や浸透性の向上が期待されており、化粧品研究の分野でも活発な開発が進められています。エイジングケアとの相性にも期待年齢とともに気になってくる、 ・乾燥による小ジワ・ハリ不足・キメの乱れ・肌のくすみ感 こうしたエイジングサインにアプローチするためには、美容成分を効率よく届けることが重要と考えられています。そのため近年は、成分開発だけでなく「届け方」そのものがスキンケアの差別化ポイントになりつつあります。バイセルは、まさにその流れを象徴する技術のひとつといえるでしょう。美容の未来は「成分」から「テクノロジー」へこれまでのスキンケアは、「どんな成分が入っているか」が主役でした。しかしこれからは、「どのような技術で届けるか」も同じくらい重要になるかもしれません。ナノテクノロジーやデリバリーシステムの進化によって、美容成分の可能性はさらに広がろうとしています。もしかすると数年後には、「リポソーム配合」と同じように、「バイセル採用」がスキンケア選びの新しいキーワードになっているかもしれません。 それでは次の記事をお楽しみに。 続きを読む...
オートミールで“若返り”?
腸がつくる「酪酸」が老化細胞に関係する可能性 最近、「腸活」と「アンチエイジング」の関係に注目が集まっています。 その中でも研究者たちが注目しているのが、「酪酸(らくさん)」という成分です。 酪酸は、オートミールや大麦、豆類、野菜などに含まれる食物繊維を腸内細菌が発酵することで作り出される短鎖脂肪酸のひとつです。 実はこの酪酸に、“老化細胞”の働きを抑える可能性があることが近年の研究でわかってきました。 老化細胞とは? 私たちの体では、年齢とともに「老化細胞」と呼ばれる細胞が増えていきます。 老化細胞は完全に死んでいるわけではありませんが、周囲に炎症を起こす物質を放出し続けることがあります。 この慢性的な炎症は、 ・老化の進行・免疫機能の低下・生活習慣病・認知機能の低下 などとの関連が指摘されています。 そのため近年は、「老化細胞を減らす」「老化細胞の悪影響を抑える」という研究が世界中で進められています。 腸内細菌がつくる“酪酸”に注目 海外の研究では、加齢によって酪酸を産生する腸内細菌が減少すると、老化細胞の蓄積や慢性炎症が進みやすくなる可能性が報告されています。 さらに研究では、酪酸を加えた免疫細胞で老化細胞の特徴が抑えられ、炎症性物質の分泌も低下することが確認されました。 研究チームは、酪酸が細胞のダメージや炎症シグナルを抑えることで、“老化細胞をおとなしくする働き”を持つ可能性があると考えています。 オートミールが注目される理由 オートミールには水溶性食物繊維の「β-グルカン」が豊富に含まれています。 この食物繊維は腸内細菌のエサとなり、酪酸などの有用な短鎖脂肪酸の産生をサポートすると考えられています。 そのため最近では、 「オートミールは腸活に良い」「腸内環境から老化対策を目指す」 という考え方が広がっています。 もちろん、オートミールを食べるだけで若返るわけではありません。 しかし、腸内細菌がつくる酪酸が健康寿命に関わる可能性が見えてきたことで、食物繊維の重要性が改めて注目されているのです。 サプリメント市場でも人気上昇 最近は酪酸菌サプリメントや酪酸配合サプリメントも増えています。 腸内環境改善を目的とした商品が中心ですが、研究者の間では「腸内細菌が作る酪酸」と老化、免疫、脳機能との関係についても研究が進められています。 ただし現時点では、人でのアンチエイジング効果が確立されたわけではありません。 多くの研究は細胞実験や動物実験の段階であり、今後の臨床研究が待たれています。  ... 続きを読む...
植物は“酢”で乾燥に備える?
こんにちは。 今日は、「そんなことある?」と思った植物研究の話です。 理化学研究所(理研)の研究チームが、“酢酸(お酢の主成分)”を植物に与えると、乾燥ストレスへの耐性が高まることを報告しています。 近年は、 ・猛暑・干ばつ・塩害・水不足 など、農業環境がかなり厳しくなっています。 乾燥耐性を持つ作物を作る研究は以前からありますが、多くは品種改良や遺伝子レベルのアプローチでした。 今回の研究の面白いところは、比較的シンプルな化学物質で、植物の“防御モード”を引き出せる可能性がある点です。 ■ 植物は「危険信号」を先読みしている? 研究では、植物に酢酸を与えると、体内のストレス応答系が活性化し、乾燥への備えが始まることが確認されました。 イメージとしては、 「そろそろ危険な環境が来るかもしれない」 と植物が事前に察知し、省エネモードや防御モードへ切り替わる感じです。 植物は動けません。 だからこそ、“事前準備能力”がものすごく発達しているのかもしれません。 ■ 「お酒」でも耐性が上がる? さらに興味深いのは、理研グループがその後の研究で、 ・エタノール・1-ブタノール などでも、乾燥耐性や高温耐性が高まることを報告している点です。 つまり植物は、ある種の小さな化学刺激を受けることで、 「これからストレス環境が来る」 と予測している可能性があります。 これ、かなりSFっぽい話ですよね。 ■ 農業へのインパクト もし実用化が進めば、 ・少ない水で育てる・高温環境への適応・干ばつ地域での収量改善・塩害地域での農業支援 などへの応用も期待されています。... 続きを読む...